751 :マ男 ◆kmd7lCK4/M:12/09 19:03:10.85 FSS4MXso
「いや、それは無理だよ。
私が上の人に頼むならともかく、下の人間に渡してたら
スケジュールを割り振ってる意味が無くなるから」
「そうですか」
木村くんのやる気が暴走し始めている。ここは抑えないとダメだ。
藤田さんが出来すぎるせいで、常に彼は120%状態だぞ。時には息抜きも必要だ。
「うーん、木村くん大丈夫?」
「何がですか?」
「気張りすぎてない?」
「藤田さんがライバルですから」
いや、それは別にいいんだけどね・・・。
そんな漫画じゃないんだから、1年や2年で追いつけるわけないじゃない・・・。
自分に自信を持ちすぎだよ、君は。
「竹中くんみたいに気楽に構えていいよ」
「僕はあの人は眼中に無いですから」
こ、この小僧!?
俺の器が小さすぎて、コイツを制御できん・・・!
760:12/09 19:05:05.12 0TiqwGso
木村君何様wwwwww
眼中にないwwwwww心やプライベートで言うならともかく、会社内で仕事中に言うのは既に社会人としての礼儀がないwwww
791:12/09 19:27:52.20 yppnsDco
何よりも上原さんが戻ってきてくれたのが個人的に安心した
どこか他へ行くでも、元さやに収まるでも、安否だけはすごい気になってたんだぜ
888 ::マ男 ◆kmd7lCK4/M:12/09 21:29:25.23 FSS4MXso
これはダメだ。俺のキャパシティをとうに超えている。
藤田さんに相談しよう。平成の孔明なら、俺に何か策を授けてくれるはずだ!
「すいません、藤田さん」
「うん?」
「木村くんについてなんですけど、頑張りすぎてます」
「うーん」
「あのままだと、大きな壁にぶつかった時に潰れるんじゃないかと思うんですが」
「逆に、今の彼を止める方法は思いついてるの?」
無いです。なので、あなたを頼りに来ました。
「私が君の立場なら、逆にどんどん仕事任せるよ」
えぇ!?
「本人はやる気があるわけだから、それを不完全燃焼させる方が良くない。
しかも、今のところは過失が無いわけでしょ?」
態度と言動が問題だが。
「えぇ」
「だったら、仕事をどんどん渡して、どこまで消化できるかを見た方が良い。
もちろん、よく見ておかないとダメだよ。
かつ、限界まで待つ。すぐに手を貸すと、逆に燃え上がって自爆するだろうからね。
限界と判断したら、君が手を貸すんだ。そうすれば、彼も自分の限界を知って、色々と工夫をこなすだろうし
君の株も上がって一石二鳥になる。大切なのは、人の性格を掴む事だよ。
竹中くんにこの方法を取ってたら、もうこの会社には居ないだろうから」
う、うーむ。なるほど・・・。確かにその通りかもしれん。
しかし、安易にこれやって、とやってると、すぐに潰れてしまうぞ。
「仕事の難易度は少しずつ上げてみると良い。やっちゃいけない事は、一気に上げる事と、以前より下げる事。
理由は言わなくても分かるよね」
一気に上げれば、無駄にやる気だけが暴走して、結果的にできませんでした→俺ダメな奴だ→死亡
下げれば、俺って過小評価されてるな→こんな所に居たってつまらん→逃亡
あくまでの俺の仮説。
む、難しい。しかし、育て方さえ間違えなければ、ソルジャーどころの騒ぎじゃなくなるぞ、これは。
891:12/09 21:30:28.95 7q4lIIQo
つえええwwwww木村君つええwwwwwww
905 ::マ男 ◆kmd7lCK4/M:12/09 21:53:09.60 FSS4MXso
これ以来、俺は藤田さんの言ったことを基礎に、木村くんを教育し始めた。
するとどうだ。
最初はやはり限界値が低く、すぐに限界と見えたので、それなりには手を貸していたが
並の向上心ではない木村くんだ。
次からはやり方を変えてみたり、事前に質問をしてきたりと、自らの限界値を上げていった。
プロジェクト毎に成長・・・とまでは行かないが、竹中と比べると段違いのスピードで伸びていく。
入社半年が経つ頃には、質問の回数は1日に1回あるか無いかになり
1年が経つ頃には、一人で仕事をこなせるようになっていた(要観察)
あとはあの生意気な鼻っ柱をどうにか出来れば文句は無いが、仕方あるまい。
しかし、さすがに藤田さんと言った所か。
まともに接したことなど無いはずなのに、スッパリと教育方針を授けてくれた。
木村くんは俺が藤田さんからアドバイスを受けたことなど知る由も無いだろうな。
君がライバルとしている人は、すでに君を育て上げるプログラムを組んでいたんだよ。
まさに手の平の上で踊る人形だ。
だが、良い調子だ。
しかも木村くんがやってきてから、スケジュールが少しだけ和らいだ。
こうして木村くんは俺の手から離れ、自立した。あと、竹中も正社員として配属された。
俺も3年目を迎え、そろそろ戦力として認識されだしたか。というか、木村くんに追い抜かれそうで怖い。
そして、この3年目で、
スレタイの意味する限界、
藤田さんがリーダーをやらない理由が明かされる事になるのだ・・・。
第五部・最終章『もう俺は限界かもしれない』前編終了
続きは来週。
916:12/09 21:55:56.35 8KrjaoY0
乙!
来週が楽しみだぜ
950:12/09 22:57:38.49 9g/JkGE0
相変わらず巧いなwwwwwwwwww
気になってしかたないwwwwwwww

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